ひょうご恐竜化石国際シンポジウムが無事終了しました.
今回はポスターやら講演要旨やら,皆様の目に付くものをだいぶ作りましたので,
お客さんが少なかったりしたらどうしようと,結構ヒヤヒヤしていました.
講演要旨集は30ページ超で直前の週まで手直しや誤字チェックが入っていました.
おかげさまで蓋を開けてみれば「大盛況」でしたので,
ほっとしています.
参加者全員のサインを描く丹波竜の復元図を前に,
その反対側のようす.
二日目は私もパネリストとして少ししゃべりました.
地域おこしのフォーラムも,直前まで50名位との話を聞いていたところ,
当日は100名くらいの参加だったそうです.
直前の様子.
あまりお話する時間がなかったので,早口になってしまった部分もあり,
特にお話したかった部分を3つほど.
1.科学関係のコンテンツでまちおこしを行うことは賛成だが,
万が一失敗した場合「科学じゃダメじゃん」「科学いらない」
と,科学離れに拍車がかかることにも気を配る必要がある.
特に,話に乗った地元の個人経営者が打撃を受けやすい.
2.ファン層の人口分布「小学三年生ボトルネック」を
どう突破するかがカギ.
マンガ・ゲームなどが小学三年生ボトルネックを越えてきた数少ない
コンテンツの代表格.この辺がヒントとなる.
3.まちおこしの輪をどこまで広げるか,目標を定める.
地域単位で楽しく和気藹々と,という目標であれば「共有」を意識.
地元を全国に売り出したい,という目標であれば「拡散」を意識.
参加者が,楽しみや,生きがいを求めたいのであれば,共有がベスト.
拡散には労力が必要で,楽しくなかったり辛い場面も発生する.
やる気を削ぐアクシデントもある.
共有と拡散,どちらを優先するか決めずにズルズル行くと,
共有目的の人と拡散目的の人の間で溝が生まれる.
とはいえ,おそらく多くのまちおこしは「拡散」までを視野に入れているだろうから,
誰かがいろいろと覚悟をする必要があるだろう.
上述1~3のような背景をもとに恐竜によるまちおこしを考えるわけだが,
恐竜というコンテンツが持つ,力強さとか学習要素とかのニュアンス
(表に出さずあくまで隠し味として)を付加価値とした展開を考えたい.
だいたいこんな感じでしょうか.
概念的な話ではありますが,個別具体的な事例や案については
フォーラムでちょいちょい話した感じです.
おまけで帰りの梅田
職業病.
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