2012年3月29日木曜日

ぼんそわー.


昨日今日と,待兼山の大阪大学総合学術博物館へ.

来月頭からの恐竜展の設営現場にお邪魔してきました.
マチカネワニがシンボルとなっている博物館で,
中生代のワニと恐竜がメインの展覧会です.
http://www.museum.osaka-u.ac.jp/jp/index.html

ウワサではかなり良いものがくる,と聞いていましたが,恐竜に詳しくない私から見ても,成程たしかに良いものがズラリと並んでいます.実骨も結構あり.

常設展示室のマチカネワニ(こっちは更新世)も実骨です.
マチカネワニ実骨のお隣には親分の模型が展示されています.



許可をいただいて撮影した,アマルガサウルスの設営風景.
















頭のついていない状態.拘束具つき.
会場スペースギリギリで設置され,かなり迫力があります.
照明でさらに雰囲気が良くなるでしょう.

子どもの目線の高さに大型の頭骨がズラリと並ぶので,ビビる子はビビるだろうなー.
また,展示標本はかなり みっしり陳列されていますので,じっくり見たい方は目移りしてたいへんでしょう.


講演,ワークショップも3ヶ月の長めの開期に程よく分散しているので足しげく通える方は要チェックです.講演は「聴講自由、30分前より受付開始。定員60名」,ワークショップは事前申し込みとのことですのでご注意ください.

 

大学の博物館なので,通常日曜日は休館ですね.ゴールデンウィーク中はやってるみたいです.


春先は長居と阪大の博物館で同時期に恐竜展をやっているので,遠方からも行ってみる手もアリではないでしょうか.


なんか今日はすげえ宣伝っぽい書き込みでした.

2012年3月23日金曜日

ぼんそわー.


珍しく,3日ほど連続でスーツ着てました.














祝日20日は丹波でワークショップ.
丹波市南部にある,ちーたんの館には市内で産出した恐竜化石の実骨や,ティラノの頭骨,ガストニアの全身骨格が展示されています.展示数はそれほど多いわけではありませんが,一つ一つが厳選されているので,たいへんクオリティが高いです.
研究者的にはさらに蔵書コーナーの充実度にビビります.




午前中に来てた小学生がニホングリソンのバッジしてて,
びっくりして聞いてみたら昨年10月のホネホネサミットにも来ていたとのことでした.
遠くは京都や大阪からいらしたご家族も多く,非常に意識の高い子たちが多かったです.

ティラノ頭骨消しゴムと粘土を使った生体復元ワークショップだったのですが,
「ちーたんの館ならでは」となったのは,子どもたちの目線の位置に巨大なレプリカが展示されているということです.













ちょっと席を離れて,上図のような場所で解説ができます.
手元にの消しゴム頭骨の精度も納得してくれるわけです.
この取り合わせはちょっと他では真似できないコンテンツかもしれません.



翌日も再び丹波を訪問.
ひとはくのS枝さんと昼ごはん食べながら少し発掘話やら噂話やらうかがいました.
たんばはしばらく面白そうです.




本日は,いろいろとお世話になっていたリバネスさん http://lne.st/ のスタッフやインターンをされてる方々の話し合いにお邪魔してきました.
緑橋駅近くの,アトリエ・フラットというところです.

研究者が「ロジック」でなく「勢い」を語る,というのはいいですね.
代表の丸さんから最初の頃はお客様から500円いただくのも大変だった,
という体験をうかがい,共感するところがありました.

マネタイズに関してはぜひとも参考にさせていただきたいと思います.

 アトリエの雰囲気がおもしろく,家主(?)のハナムラチカヒロさんやアトリエの森嶌さんからずいぶんホネに興味を持っていただきました.
ホネっぽいことのギャラリーや,お話しするところとして面白いんじゃないかなーという気がします.



さて,週末は梅田のハンズでワークショップです.


映画ドラえもんもバッチリ観て来たから,話を振られても大丈夫だぜ.

2012年3月15日木曜日

ぼんそわー.

考えなきゃいけないデータが多いな.
色んな方々が,引き出しを開けた瞬間を目の当たりにする機会がやけに多かったのです.

面白い体験が多かったというか.




2月末からのきしわだの恐竜強化期間,つつがなくお開きを迎えることができました.
















今週末に林原の渡部さんをお迎えして恐竜イベントをやっていました.
小学生時代に二日連続で恐竜学者にべったりで話を聞いたり意見を聞いてもらったり,
という機会はそうそうあるものではないです.

日曜の午後に行った講演は,ステゴサウルス周りのお話がテーマでした.まずは博物館学をされていて,友の会評議員でもある図師宣忠さんから,千地万造先生の足跡をたどりつつの自然史博物館学の歴史をうかがいました.
70年代くらいからの写真は整理してアーカイブ化すると「博物館学的に」有用だろうな,と感じました.
また,大阪市立自然史博物館の開館にあわせてステゴサウルスを持ってくるための交渉がいかに先駆的な行動だったか,というお話が印象深いものでした.















恐竜模型をベースに生体復元を行うワークショップ,実は渡部さんも参加してました.
生体じゃなくて「食べられる側の」ティラノをつくり,心臓の心房・心室の数,腸の長さや,別の小さな肉食恐竜に食べられることによってできた噛み跡など,本来の趣旨をぶっ飛ばして「リアルに」つくった結果が上記の写真です.物怖じしないのな.


あ,もう一枚ありました.













和気藹々とお開きまで進みました.このあたりまでは通常の講演会でした.














その後,参加者の質問に答えつつもオマケみたいなお話で,恐竜の胴体を輪切りにした図に顔を描いたりしてお遊び半分だったはずなのですが,ふとした流れから「恐竜研究で現在わかっていないこと」の話題になりました.
このあたりはマジで進行中ということでぼかします.

で,それについて議論するために,まずは論文を書きかたから話が始まるわけです.
しかも表面的にさらっと伝えるのではなく,「標本借受の交渉」というところから「次にCTはどこで撮れるかを考えます」とか「標本を切断できるようであればどうしたいか,あるいはそれが不可能だったら」というガチのチャートがホワイトボードに書かれていきます.

小学生も参加してます.













だんだん参加者が席を立って前に出てきています.
スクリーンでは講演用ではなく,学会発表用のデータに代わっています.


ひととおりレクチャーと問題点が提示され「で,わからないので何かアイデアあれば」という渡部さんの振りに対して最初に自分の意見をぶつけたのが小学生だったことには驚きですが,それ以上にその意見がたいへん具体的で面白い(少なくとも実験可能でResult(結果)までスムーズに出せて,考察のイメージが沸くくらいの)ものでした.

その場で化石屋は渡部さんと私だけだったのですが「できるよね」「いけますね」とその場で明言できるレベルの意見です.
たいへん有益なアイデア,ということで「論文化した際には謝辞に加えたい」ということで渡部さんがその小学生の名前を聞く段になったときに一番驚いていたのは,一緒に参加していたお母さんだったかもしれません.













その後も何名かのアイデアで面白そうな話が出ており,研究の楽しさを伝える終着点の一つを見た思いがしました.
正直,大学院入学したてで受ける特論としてみても,このレベルでできるのは非常に稀ではと思います.学生がホワイトボードにかぶりつくような講義をできる先生ってどれくらいいるでしょう.



講演のオマケではあったのですが,この流れは,論文が公表されたあとにもう一度検証する必要があると思いました.

参加された方々におかれましては,内容についてはトップシークレットで,かつ,ぜひご記憶にとどめておいていただければと思います.
















二度見したゾウ化石.

2012年3月7日水曜日

ぼんそわー.


きしわだ重点月間,初週が終了しました.















http://d.hatena.ne.jp/k-nature/
トリ姐さん,美大の学生としてちびっ子から尊敬のまなざしが注がれておりました.
たぶん.
















テーブル二つでじっくり,というスペースですと,
コミュニケーションがかなり密に取りやすいという利点があります.
インタラクティブなやり取りは,私が感じている「ちびっ子から聞いてあげる重要性」
の解法としてひとつ挙げられるのでは,と思いました.

また,これは,たとえば友の会へのお誘いなどにつながるような展開が見込めそうな気がします.
あ,こういう話は裏でした方がいいですかね.はい.



本日,ドラえもんさんの映画を観てきました.
平日夕方,しかもレディースデーで子連れお母さんがたくさんいる中,
大人一枚,ビール片手でドラえもんです.

オレも大人になったものだ.


思い返せば最後に映画館で観たドラえもんは「竜の騎士」なので,
20年ぶりくらいですかね.

というか,中の人が代わってからを知らなかったので,かなりのショックを受けたというか,
おかげでドラえもんの場合はOS代わったから声も変わったのかな,とかもう雑念ばかりでした.
古代生物がたくさん出てきても,珍奇さでいえばドラえもんが一番だねえ,とか.

昭和人のために吹き替え版がほしいなあ.


エンディングの武田鉄矢さんの中の人も代わってました.