2011年4月20日水曜日

自分の論文を紹介しよう!

ぼんそわー.Oginoです.

さー,研究者の皆さん,ちょいとお耳を拝借.


研究成果の公表の手段として,まー,私たちは論文書いていますよね.
けれど,マイナー誌やら海外の雑誌などへの掲載だと,なっかなか自身の専門以外の動向について知てもらう機会がないってのが現状でしょう.知り合いには別刷配るって手段はありますが.
あるいは,雑誌に掲載されている論文でも専門外だと読み飛ばしてしまうことも少なくないと思います.
休日にコタツにもぐって専門外の論文を読むのが趣味,という方は,私はこれまで一人しかお会いしたことありません.T本さんという方ですが.


で,ですね,著者自身に公表した論文のわかりやすい要旨を書いてもらいまして,それをいくつかまとめて,ここで伝えるような感じになればなあ,なんて考えてます.月一回とかまあ適当なペースで.

とりあえず,国内の若ぇ研究者の成果を広く楽しんでもらうということが本企画におけるまずひとつめの目標なんですけど,その肝てえやつは,共同研究のきっかけ作り,なんです.
  
まー,目論見というのは,皆さんの論文成果の応用が期待される分野を,著者自身によって想定してもらうことで共同研究・応用研究の道を開き,総合的な学術の活性化を図りたい,っつーことです.
つまりは,他分野とか何していいかわかんない学生へラブコールをする場としてなんかできねえかなーと考えてる次第です.
記載屋だったら「復元図描いて」的なアプローチもアリかと思います.

少し専門が異なる卒論生,院生さんにとっても研究への応用手段が見つかることがあるかもねー,というのもあります.


さしあたり,HPの開設まもなくは自己紹介代わりの論文を自薦してもらうことを考えてます.
年が明けてから直接お会いしてる方々にはお酒混じりにお伝えしてたんですが,すでに数点返信いただいております.


例を書いておきますね.

私(ActoW Co. Ltd.) 「中期更新世,北九州産の新属グリソン化石(イタチ科)の報告」

北九州で見つかった40万年位前の化石群に含まれていたイタチ科の顎部化石が,現在では中南米にしか生息していないグリソン類の絶滅種だったという報告です.そのあと雑誌「化石」にこの「ニホングリソン」の総説も書いてます.【現世哺乳類屋,生物地理屋,DNA屋,形態解析屋】
Shintaro Ogino and Hiroyuki Otsuka. New middle Pleistocene Galictini (Mustelidae, Carnivora) from the Matsugae Cave Deposits, Northern Kyushu, West Japan. Paleontological Research. 12(2): 159-166.

という感じで,カッコの中【現世哺乳類屋,生物地理屋,DNA屋】がラブコール送る相手です.
「共同研究しようぜ,ネタあるぜ,お願いします」というような.

でけぇ研究室にいる方にとっちゃーあんまり意味ないかもしれませんが,地方の学生さんとか,専門じゃない指導教官の下で研究してるとか,M2の10月にまだ修論書き始めてない,とか,そういう方々に取っちゃワリと便利機能になるんじゃねえかと考えております.まー,大研究室にいても,まわりとすごく仲が悪い,という方にも便利です.多分.


っつーわけで,Acta Palaeontologica Polonica とかJournal of Morphologyに書いてる兄さん姉さん,ちょっとお隣の分野に自分の論文紹介してみませんか?


まー,どっちもその分野じゃメジャーですけどねー.

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