2011年5月7日土曜日

時にはまじめな話をしようか

ぼんそわー.Oginoです.

本日はちょいと親分とコスト意識の話をしていたので,ついでに書きしるしておきましょ.

研究していて論文一報書くのにどれくらいかかっているか,って話なんですが,皆さんご存知でしょうか.

具体的な数字とか書くとアレでしょうから,大雑把に言って理系は1,000万円超えるくらいになってるみたいです.もちろん設備投資が大きいという点もあるでしょうが,人件費もかなりのものです.

あんまり詳しく書くとアレなのでいろいろ端折ります.

自然科学分野でフィールド中心だとそれでも設備投資がそんなにかからないので,ナンボか割引になると思います.
うまくいけば半額くらいにはなるかな.

ただ,学生の場合でも,やっぱり税金投入額はお安くないので,思ったよりかかってる感じになるはずです.


で,まー,その辺の実質的なコストを考えてみると,自分がご飯を食べていくために,ずいぶん乗っかっているなあということが実感できると思います.
逆に,「科研費だけが論文にかかってるお金」と思って,自身にかかってるコストを考えないと,「論文一報はけっこう安く書ける」と感じるでしょう.

でもまー,論文書いて「これが1,000万円の価値があるかどうか」がおそらく一般の方に最も伝わりやすい めやすの一つにはなるんじゃないでしょうか.

ま,これはコスト,のお話です.



もう一点ついでに,私が研究者の方々にお伝えしたいなーと思っていることがあります.

私は,民間で仕事請け負ってご飯食べている人たちに向かって「お仕事をボランティアで引き受けてください」というのを,何とかストップさせたいと考えています.

そういう発想がなくなればいいなと思っています.


もちろん,人手が必要なときにはボランティアの力は不可欠ですし科学普及活動とボランティア活動は切っても切れない縁があることは承知しております.

ただ,まー,色んな分野でご飯食べている人がいて,そういう方々にも「ボランティアで」と言ってしまうのが常態で,そういう申し入れをされたほうも腹を立てちゃってて,せっかくの科学普及のチャンスが潰えてしまうという流れを見ていて,「何とかならんかなー」と思っている次第です.

で,がんばってがんばってタダでやってくれる方を見つけてきて何かお仕事を達成したとなると,「あー,あそこはお金払わなくていいんだ」と,今度はその業界が割りを食ってしまって,結果的に業界発展の阻害をすることになります.タダでやってもらった,と得意になる方もいらっしゃるかと思いますが,そのあたりの意識は持ってもらいたいところなのです.

なんか,そーいうのをストップしたいわけです.


お金無いところは逆さにしても出てこないというのもあるんで,その辺を臨機応変に考えるってのも大切なことではあるんですが.


そんな感じで.今日はいつになくマジメな話だったぜ.

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